今回は、息子の並行通園のお話です。
こちら↓の続きになります。
目次
療育歴のまとめ
息子の療育歴をまとめました。
今回の書く部分は、黄色のマーカーの部分になります。
2歳1ヶ月 社会福祉協議会にて療育教室。(小集団療育月4回)~2歳8ヶ月まで
2歳1ヶ月 社会福祉協議会にて在宅訪問。(個別療育月4回、1回1時間)~2歳8ヶ月まで
2歳8ヶ月 発達専門診療所、児童精神科の医師より、自閉スペクトラム症と診断。
2歳8ヶ月 療育専門施設にて療育教室に移行。~3歳5ヶ月まで
3歳5ヶ月 地元の私立幼稚園に入園 ↓年少↓
3歳6ヶ月 療育専門診施設にて並行通園開始(週1回)~3歳8ヶ月まで
3歳8ヶ月 発達専門診療所にてOTを開始(月1回程度)~6歳2ヶ月まで
3歳9ヶ月 発達専門診療所にて心理を開始(月1回程度~半年に1回程度)~7歳4ヶ月まで
4歳0ヶ月 発達専門診療所にてSTを開始。月1回程度)~6歳4ヶ月まで
年少の冬~年中にかけてペアレントトレーニングを行う
4歳5ヶ月 ↓年中↓
4歳11ヶ月 民間療育施設にて療育開始(個別療育週1回、1回1時間)~6歳6ヶ月まで
5歳5ヶ月 ↓年長↓
6歳5ヶ月 特別支援学校入学
息子には並行通園が必要
私は最初、息子を一般の幼稚園ではなく、障害児専門の通園施設に入れたいと希望していました。
しかしながら、息子の発達検査の結果からその希望は叶わず、結局息子が入園したのは、一般の私立幼稚園です。
でも・・・
年少直前になっても
- 言葉が遅い
- お友達との関わりが苦手
- みんなと行動できない
等、他の子よりも課題がたくさんありました。
そういった課題を丁寧に見ていくためには、幼稚園だけでは不足かな・・・と感じていました。
そこで、療育施設で行っている並行通園の利用を希望し、無事に市の審査も通過することができました。
並行通園は、その名の通り、幼稚園と療育施設の両方に通うことになります。
息子の場合は、入園前に通っていた療育施設がそのまま並行通園も行っていたため、先生も引き続き同じ先生が担当してくれることになりました。
息子のことを知ってくれている先生との関わりを継続できて、私も心強い面がありました。
一般幼稚園に在籍する場合、並行の他に保育所等訪問支援という選択肢もありました。
これは、療育の専門スタッフが定期的(息子の時は月1、年6回、年2~3回と選べました)に幼稚園に来てくれて、園の先生と連携し、様子を聴く、アドバイスを送る、直接保育に携わる等、一緒になってその子の支援に関ってくれる事業なのですが・・・
並行通園程支援の頻度が多くなく、直接的な支援は並行の方がより手厚いため、療育園に行けなかった息子には並行通園は必須だと考えていました。
並行通園って何をやるの?
並行通園の時間と頻度
息子の場合ですが、並行通園は週に1回、決められた曜日に園が終わった後に通うことになりました。
時間は、園終了後の、14時半くらいから16時過ぎまでだったと思います。
最後に行う相談が長引くと、帰りが17時くらいになることもありました。
午前中に行えるクラスも1クラスありました。
この場合、通常通っている幼稚園には行かず、並行に優先して通います。
ちなみに、園は欠席扱いになりませんでした。
午前クラスの子は、並行終了後に、給食あたりから園に登園し直す子もいました。
私の住んでいる地域では、クラスや通う曜日の希望は出せませんでした。
兄弟さんがいて、帰宅時間が重なったり、習い事等していると並行に通わせられない・・・と諦める親御さんもいらっしゃいました。
仕事をしている親御さんもおりますので、その場合は祖父母が付き添いをしているお家も少ないですがありました。
(回数や時間帯は地域差があると思います。)
通い方と親の居場所について
通う手段ですが、各自の送迎が必要でした。
園が終わる少し前に迎えに行って、そのまま20分程離れた療育施設に向かいました。
車の中で私服に着替え、軽くおやつを済ませた後、並行に送り出しました。
入園前の療育と違って、並行は親と子は分離して行われるため、玄関まで送って行った後、子どもとバイバイします。
そして、親は同じ施設で待機することになっていたため、親用に用意された別部屋で過ごしておりました。
このあたりは、もし災害等があった時に困らないように、施設外から出ないでください、という感じです。
結構待ち時間がありました。
その間、親同士の座談会が組まれることはありましたが、自由な時はママ友と話をしたり、本を読んだり、下の子のお世話をしたり・・・みなさん思い思いの時間を過ごしていました。
クラス編成
並行のクラスですが、息子の時は1クラス最大8人くらいでした。
同じ学年の子だけのクラスもあれば、年少・年中・年長がミックスされたクラスもありました。
おとなしい子と活発な子を分ける時もあるし、発達の程度で分ける時もある。
これは、その年によって変わると言われました。
息子の場合は、同じ学年の子が7人くらいだったかな?
それに先生が3人です。
流暢にお話ができる子が多く、お友達同士で遊べるし、こだわりも強くなさそうな、息子よりもグッとレベルが上な子たちのクラスだな・・・という印象でした。
実際、当時同じ並行に通っていたクラスの仲間ですが、小学校になった現在、なんの障がい名もつかず、普通に過ごせている子もおります。
半分が普通級、半分が情緒の支援級といった具合なのかな?
その中で、息子は支援学校です。
レベルが違いすぎでした。
並行通園の内容
息子のクラスでは、以下のような内容を行いました。
①出席シールを貼る
②コップを出す
③トイレ
④おもちゃ遊び(自由な時間)
⑤はじめの会
⑥身体を動かす設定保育(サーキット等)
⑦椅子に座る設定保育(制作やクッキング等)
⑧おやつ
⑨おわりの会
⑩先生との話(個別に順番で)
こんな感じだったと思います。
遠い記憶ですが・・・😅
⑥、⑦の設定保育について、1回の並行通園で静と動の設定保育を行います。
幼稚園で1日過ごした後の並行通園は、年少にとっては結構ハードなメニューなのではないでしょうか?
すぐに挫折した息子
並行が本格的に始まり出したのが年少の5月、GW明けでした。
幼稚園に泣かずに行けるようになれたあたりかな。
並行通園の部屋は、入園前に通っていた親子療育の部屋と同じです。
慣れた場所で良かったと初めは思ったのですが・・・
親子療育の時は、息子と私は一緒に参加していたので、息子にとっては私がいるのが当然のことになっていたようです。
分離ができず、毎回大泣きでした。
最初、先生の勧めで無理やり預けていたのですが、泣き止むことなく過ごし、そのうち疲れて寝てしまうことが多々。
一緒のクラスのお友達からも「うるさい!」と言われる始末。
そのため、先生にお願いして、私も一緒に療育に参加した日もありました。
機嫌が良い日は分離に挑戦することもありましたが、また大泣きして疲れて寝る。
親子療育は楽しそうだったのに。
それとは違い、並行通園は息子にとってなかなか楽しい場所になりませんでした。
「体力的にも厳しいようなので、息子を午前クラスに変えて欲しい。」
先生にお願いして、午前クラスの見学にも行きましたが、既に定員がいっぱいで、息子が入るためには、どなたかに別の曜日に移ってもらう必要があると言われ、変更はかないませんでした。
そして、並行を始めて2ヶ月くらい通った時点で、先生から
「息子さんの体力を考え、今年度は並行を辞めませんか?」
と言われ、7月の上旬で終了。
並行に通えた回数は全7回でした。
この時は、正直ショックでした。
『息子は並行通園すら通えないのか』
と息子の育ちを嘆く思いと、
支援の手をパッっと離され、見放された感覚がありました。
最後に
並行通園に関しては、息子は短い間しか参加できなかったので、あまりどうこう言える立場にはないですが。
息子にとって並行通園は、園で頑張ってきた後、また集団で、しかも知らないお友達と先生に囲まれて、決められたことをやらなければならない。
余計にストレスをためて、泣き疲れて寝てしまう。
そんな場所でした。
園で十分頑張ってきているのだから、週に1度とはいえ、年少の子には厳しかったのかもしれません。
特に、集団が苦手な息子にとっては、園+小集団というアプローチは、合わなかったような印象です。
その後、息子は集団療育を諦め、個別療育にシフトしていくことになります。
小集団でも参加ができないのであれば、個別に見ていただく他ないと思って始めた個別療育ですが、正直息子にはこっちのほうが合っていたのかな?と思います。
息子の苦手さにピンポイントにアプローチができて、痒いところに手が届く支援が得られたのかなと。
また、集団にいるよりも息子にとってストレスなく療育に向き合えたと思います。
並行通園をやめてしまうと、ママ友との交流がなくなるため、地元の小学校の情報が得られにくくなるのが私にとってはマイナスでしたが。
就学等大切な説明会の時だけは、並行通園でお世話になった施設から連絡をいただけるようにして、情報だけは得られるようにしておきました。
年中・年長でふたたび並行通園の話が来て、その都度園とも協議をしたのですが、私の方で参加の勧めをお断りして、結局、その後も並行通園を再開することはありませんでした。