本日のテーマは、イヤーマフについてです。
我が家の自閉症の息子君、音に対しても過敏があるようなんです😭
なので、幼稚園生活において、イヤーマフは欠かせないアイテムでした。
イヤーマフは、種類がたくさんあります。
何を使ったらよいのか、どのような効果があるのかわからない方のために、少しでもこの記事がお役に立てたら幸いです。
目次
イヤーマフを使用し出したきっかけ
息子は幼い頃より、赤ちゃんの泣き声や小さい子ども(特に女の子がはしゃいだ時に出す)の甲高い悲鳴のような声が苦手なんだろうなぁと感じることがよくありました。
泣いているシーンがテレビに映し出されると、テレビをバンバン叩いたり、泣いている子がいると叩きに行ったり。
ざわざわした環境に入るのも嫌がりました。
年少の時に、他害(お友達を叩く、かじる)がだんだんひどくなり、私も園の先生も対応に苦慮していたのですが、どういう時に叩くのか、と前後の場面に注視してみると、”声”に反応している場面が多いな、と感じたんです。
やっぱり音の過敏がありそうだな、と疑いを濃くしました。
実際、息子に音の過敏があるのか、ないのかは息子にしかわかりません。
でも、息子は言葉で自分の状況を説明できませんから、こちらが仮定として対応するしかありません。
お医者様のおっしゃることも、推測でしかないんですよね。
では、仮に音への過敏があるのだとしたら・・・
園での生活は息子にとってとても辛い環境であることは容易に想像ができました。
幼稚園ってにぎやかいですからね。
音の過敏は、無い人にとってその辛さはわかりません。
先にも書いた通り、息子はまだ説明できるほど話せないので、ドキュメンタリー等で当事者の声を聞くくらいしかできませんでしたが・・・
- Aさんは、買い物に行った際、野菜等を並べてある冷蔵の陳列棚の電気音が気になって仕方がないそうです。
- Bさんは、必要な音の選別ができなくて、細かい雑音等含め、音という音がすべて自分の耳に入ってくるそうです。
お2人とも過敏によってとても疲れるそうで、生活するのが辛そうでした。
息子も同じように、毎日辛い思いをしているのだろうか・・・
何か手はないのだろうか・・・
色々考えて、イヤーマフを使ってみたらどうだろうか、と思い、通っていた発達専門診療所の臨床心理士の先生に相談してみました。
先生からは、「やってみると良いと思います😊」と即答いただいたので、実際にイヤーマフを買うことにしました。
おすすめのイヤーマフ
さて、実際にイヤーマフを買って試してみたい、という思いがあって、自分でも調べてみたのですが、種類が色々あって何がよいのかわかりません。
そのことも臨床心理士の先生に相談したところ、おすすめのイヤーマフを紹介してくれました。
それが、”ペルター”の子供用イヤーマフです。
↓↓↓
このイヤーマフですが、保護者の方でイヤーマフを何種類か購入して、実際に試された方のおすすめ商品だそうです。
そして、同じく発達専門診療所のOTの先生もこのイヤーマフを勧めてくれたので、これだ❗と思い、年中の5月に購入しました。
ペルターのイヤーマフ、使用してみての感想
このイヤーマフは子ども用ですが、大人の私でも装着可能なくらい大きさの調整ができます。
そこで、実際に私がつけてみました。
装着した感じ
耳に当たる部分に柔らかいスポンジのような物が入っていて、クッション性は良いです。
耳がイヤーマフのくぼみにスポッと入る感じで、密着感があります。
ただ、それを覆っている黒い部分、冬は暖かくて良いのですが、反対に夏は暑いです。
汗がベタっとつきますし、長時間付けていると蒸れてきます。
でも、取り外して洗うことはできませんよね。(たぶん・・・)
そこで、イヤーマフのカバーを探したのですが、なかなか売っていなくて。
作ろうと思って試行錯誤していた時に、家にあった息子の靴下をかぶせてみたらぴったり❗❗
以降、夏はイヤーマフに靴下をはめて使っていました。
靴下のサイズは16cmくらいだったと思います。
それ以上大きくても大丈夫でした。
見た目はアレですが😅
汗を吸収してくれるので、夏は使用感が上がります。
靴下なら手軽に買いそろえられ、毎日でも洗濯できるので、清潔に使用できますよ。
音の聴こえ具合
肝心な”音”に関してですが、イヤーマフを装着するとモワーっという感じです。
耳鼻科で聴力検査をする時に使う防音室に入っているような感覚です。
外の音が全く聞こえなくなることはないです。
会話をしている声も聞こえます。
外の音が音量的には小さくなることは確かです。
なので、小さい音は聞き取りにくくなります。
イヤーマフ、息子の反応
イヤーマフを買ったばかりの頃、息子は装着することに抵抗しました。
わずらわしいですからね。
しばらくは、園に持っていくけれども使用しない日々が続きます。
でも、ある時気が付いたんでしょうね。
イヤーマフをしていると楽だということに。
幼稚園のロッカーに置いてあるマフを自分から付ける姿が見られるようになって、そのうち園ではずっと装着するようになりました。
これ👇は園で行った発表会の時の写真です。
見にくいですけれど、この時もイヤーマフを付けています。
園の先生が衣装と同じ生地でイヤーマフにカバーを作ってくれました。
発表会では衣装をみんなと合わせるので、「イヤーマフは目立つのでやめてください。」という園もあると聴きました。
息子の幼稚園は、その点とても協力的で、「発表会のような日常と違う時こそ必要ですよね。」と理解を示してくれました。
園には今でも本当に感謝しています✨
家の中では使用することはありませんでしたが、病院の待合室で使用することはありました。
また、人混みに行く際、お守り代わりに持参していました。
小学校でもそのまま継続して使用していくんだろうな・・・と思っていましたが、自分からイヤーマフを外すことが増え、そのうち全く付けなくなりました。
今では一切使用していません。
ちなみに、私の友人の子は、1度必要なくなったけれども、思春期にまた必要になって、今は外で使うのではなく、家の中で使用したがるそうです。
そういうケースもあります。
息子にも、また必要な時が来るかもしれません。
本人が必要な時に、必要な場面で使用するアイテムであったら良いと思います。
イヤーマフ、周りの反応
イヤーマフ、装着していると当然ですが目立ちます。
『あの子、何をつけているの?』という目で見られることもありますし、実際聞かれたりもします。
特に、小さな子どもは正直なのでストレートに聞いてきます😅
ですが、それで嫌な思いをしたことはありません。
むしろ、みんな察してくれるようになったというか。
聞かれた際は、「これがあった方が楽だからだよ。」と答えていました。
子どもたちは「ふ~ん」という反応でしたが、女の子は特に動物柄の靴下を履かせた息子のイヤーマフを「かわいい☺」と言ってくれて。
好意的に受け入れてくれました。
お友達、みんな優しかったです☺
病院でも、看護師さんが「かっこいいね❗」と言ってくれました。
親としては、目立つから・・・という理由で、夫は外出時は付けさせたがらなかったのですが、私は全然気になりませんでした。
肝心なことは、”イヤーマフを装着することで子どもが楽になる”ということなので。
息子が楽になるのであれば、それでいいと思いました。
最後に
ここまでイヤーマフの良さを書いてきましたが、当然ですが、イヤーマフが合わない子もいるでしょう。
イヤーマフでは楽にならないとか、装着の不快感の方が勝ってしまうとか。
そういう子には、無理に付けさせるのもかわいそうですね。
見た目や装着感が気になるなら、耳栓とか、過敏を押さえる服薬とか、選択肢はまだ他にもあります。
一方で、イヤーマフがその子の過敏にマッチし、生活しやすくなる子がいるのも確かです。
使っていく間に、装着のわずらわしさよりも、快適さが勝つかもしれません。
いずれにせよ、物は試してみなければわかりません。
まずは、感覚過敏のある子を手助けできる、援助の選択肢の1つとしてイヤーマフがあることを、知っていただけたらと思います。