【カミングアウト】子どもの発達の遅れについて、周りの保護者に言うべきか?

今回のテーマは、”カミングアウト”です。

ここで意味するカミングアウトとは、子どもの発達のことについて、クラスや学年の保護者にお話すること、ととらえてください。

入園時にすでに自閉スペクトラム症と診断されていた息子について、実際に私が行った保護者へのカミングアウトの体験について書こうと思ったのですが・・・

この記事、まとめるのに思いのほか時間がかかってしまいまして、丸2日PCと向き合いましたがうまく文章がまとまらず・・・

読みにくい文章かもしれませんが、興味のある方、お付き合いください。

先に結論からお伝えしますと・・・

年中になって初めて行われた参観会で、息子の発達の遅れについて、私の口から保護者や子どもたちの前でお話する機会をいただきました。

うちの息子の基本情報

まず初めに、息子がどういう子かについて簡単に記載しておきます。

すでに成育歴等でご存じの方は飛ばしてください🙏

私の息子は、自閉症+知的障害がありますが、3年間一般の子たちと一緒に地元の私立幼稚園に通いました。

年少の時は、言葉がほとんど出ていなかったので、会話はできませんでした。

嫌なことがあると、泣く、暴れる等で気持ちを表現します。

音や接触に過敏もあったので、泣いている子や近くを通った子を不快に感じるようでした。

その不快感も、うまく言葉で伝えられなかった息子は、手やら足やらを使って『嫌だ』という気持ちを相手に伝えに行きます。

結果、お友達をかじる、噛む、蹴る、叩く等の行動になってしまいました。

お迎えに行くと、

「今日は××君にかじってしまいました。」

「今日も□君にかじってしまいました。」

と先生から報告を受け。

なので、参観会や行事で保護者と顔を合わせる機会がある時は、まず先に被害にあったお子さんと親御さんにお詫びにまわることから始まりました。

そんなことはお構いなしの息子。

参観会等で保護者の前でお友達を叩くこともあり・・・現行犯ですよね。

私は目も当てられませんでした😭

【年少の参観会】園からカミングアウトを止められた

年少の時のお話です。

先程も書きましたが、うちの場合は、入園する前から息子に診断が出ていて、私たち家族も障がいについてほぼほぼ受容ができていました。

園生活で、息子が周りに迷惑をかけるだろうな~と想像もできていました。

だから、せめて同じクラスの保護者の方には早めに、何かことを起こす前に、

自分の口から息子の障がいについてお話しておきたかったです。

”障がいがあるから、迷惑をかけるけど許して欲しい”

とお願いしたかったわけではありません。

事前に”こういう子です”とお話しておくことが誠意ある対応だという気持ちだったと思います。

入園して間もなく、PTA総会や参観会、親と先生との懇談会のため、1日かけた参観日がありました。

その機会にお話できればと思い、園に「参観会で息子について、事前にみなさんにお話ししておきたいのですが、懇談会でお話しても良いですか?」と相談しました。

先生、困っている様子でした😰

そして、後日「年少でのカミングアウトはやめておきましょう。」というお答えをいただきました。

「お母さん、まだまだ年少だから。息子さんの他にもできないことがある子は大勢いるからね。そんなこと、あえて話さなくても大丈夫よ!」

って感じでした。

まさか・・・でした。

私、むしろ話しておきたいんですけれど・・・‼

おそらく、園でそのことについて先生方で協議されたと思いますが、園としては色々考慮した結果なのだと思います。

  • 私が話さなきゃいけない、と義務的に感じていることを慰めようとしていた?
  • 変な先入観を持つ方もいるので、それを避けたかった?
  • 息子の他にも発達に課題がある子を持つ親がいたので、変に刺激したくなかった?

想像ですが、そんな理由があったのかもしれません。

それはわからなくもなかったですが。

同じ境遇のママ友が、他の園で立派にカミングアウトを果たしたという話を聞いて・・・

だいぶ複雑な気持ちになったことを覚えています。

【年中の参観会】息子の問題多発・・・みんなに謝らなければ・・・

息子の他害行動は、年少の2学期くらいからエスカレートしてきました。

今まで”叩く”ことがメインでしたが、”かじる”が多く出るようになってしまいました。

被害にあった子は、かじられた跡が腫れたり、出血したりします。

園では、跡がひどくならないように、患部を冷えピタシートで覆う措置をしてくれました。

園にお迎えに行った際、クラスの子が冷えピタシートを貼っている姿を度々見るのがとても辛かったです。

『息子、またやってしまったのか・・・😥』

私ができることは、被害者に謝ることくらいしかありませんでした。

送迎で毎日会える親御さんには、その時に謝って。

近所に住んでいる方ならお家に行って謝って。

でも、接点が無い方には参観会等でお会いするまで謝りようがありません。

園では、「電話はこちらがしておきますので・・・」という対応でしたので、私は相手の電話番号も知り得ませんでしたから。

謝り漏れている人がいないだろうか・・・

あの方にはもう1度謝っておいた方がよいだろうか・・・

謝罪する度に、どんな顔をしていいのか悩ましかったです。

もう、早く息子のことをみんなに言っておかなくては・・・

早く言って、みんなに謝りたい・・・

そのくらいしないといられなかったです。

そんな思いから、年中では絶対にカミングアウトをする❗と意気込んでいました。

さて、年中になりクラス替えがありました。

担任の先生も変わりました。

「先生、今年こそ、みんなの前で息子についてお話したいのですが・・・」

担任の先生、お若いのに、とてもしっかりした方でした。

私の気持ちを汲んでくれて、参観会のスケジュールも事前に教えてくれて、どのタイミングでお話するのが良いか、一緒に考えてくださいました。

その年は、親と先生の懇談会がない年でした。

PTA総会の後、各クラスに戻って、子どもたち、親、先生で輪になって自己紹介をする形でした。

息子について話す時間がない・・・あるとしたら、自己紹介の時間?

ということで、自己紹介の際に少しお時間を長くいただき、私が話した後、担任の先生がフォローをしてくれることになりました。

お話する内容について、あらかじめ書面にしておき、園に添削してもらいました。

短い時間です。

それに、息子や子どもたちの前ですので、難しいことは言えません。

具体的な”障がい”に触れるような文言は、園での検討によって削除され、どうして手が出てしまうのか、息子の側にたった見解も削除。

”手が出てしまって、ご迷惑をおかけすることがあるかと思いますが、よろしくお願いします。”

という趣旨に色を付けたくらいの内容しかお話できませんでした。

でも、少しでもみんなに息子のことを、自分の口から、自分の言葉で伝えられたことに満足感があり、周りのお母さんたちの反応も温かかったことから、カミングアウトして良かったなぁと思えました。

カミングアウトは必須ではないです

おそらく・・・

園で、周りのお母さん方に堂々と子どもの発達についてカミングアウトをする方は、少ないと思います。

幼稚園という年齢もあって、障がいに気が付き始めたくらいの方が多いですし、周りに公表できる程、受け入れられている方は少ないと伺います。

なので、みんながみんなカミングアウトをしている、というわけではないです。

ただ、私の知り合いたちは、すでに療育を早くから始めている方が多かったためか、カミングアウトを選択する方が何人かおりました。

その中の1人は、仲良くなったお母さんにだけカミングアウトをするという方法を取ったそうです。

そうすれば、周りに勝手に広まっていくからと。

なにも参観会で、クラスの保護者を前にしてカミングアウトしなくても良いのでは?と私にアドバイスをしてくれました。

友人はその方法で成功したようですが、私はそれは避けたかったです。

人伝に勝手に広まっていく程怖いものはないと思ったからです。

あること、ないこと噂として広まる可能性があるじゃないですか。

だったら、自分の口からみんなに正確に伝えたほうが良いと思いました。

”カミングアウトなんてするもんじゃない❗”とアドバイスをくれた方も2名程います。

失敗した経験をお持ちだそうです。

発達の遅れを公表すると、先入観を持つ親がいるということは、残念ながら事実かと思います。

その先入観が子どもたちに伝わると、いじめや差別に発展しないとも限りません。

お子さんが周りに与える影響の度合いによっても、カミングアウトの必要性は変わってくると思います。

周りにほとんど迷惑をかけないような子でしたら、むしろ必要ないかもしれません。

カミングアウトをすることで、逆にお子さんが傷ついてしまう、と親御さんが判断されるのであれば、お子さんを守るためにあえて言わないということもありだと思います。

逆に、うちの息子のように周りに対してご迷惑をおかけするような子でしたら、事前に一言言っておいたほうが、後々良い場合もあります。

難しいですね・・・本当にケースバイケースです。

お母さんの性格によって価値観は変わると思いますし、園や学校などがどの程度協力してくれるかでも結果が変わるような気がします。

だから、私は、”カミングアウトはしたほうが良いよ❗”なんて安易に言うつもりはありません。

私の場合はして良かった・・・ということだけお伝えしておきます。

最後に

カミングアウト・・・・難しいテーマです。

インクルーシブ教育(障がいがある、なしに関らず、みんな一緒に生活したり、学んだりすること)を選択した場合、ぶち当たる壁かと思います。

小学校に入っても、支援級に在籍すればみんな何となく察してくれますが、普通級に入った場合、理解を求めるために公表するケースはあるかと思います。

お母さんがしたくても、ご家族のそれぞれの考えもあると思いますし。

お子さんの気持ちもあると思います。

カミングアウトしようかお悩みの場合は、よくご家族で話し合い、園や学校の先生、病院の先生、色々と相談してみると、お子さんの場合はどうしたら良いのか、きっと力になってくれると思います。

周りの協力も得ながら、一緒になって、お子さんと親御さんが過ごしやすい環境を作っていけると良いですね。

それから、