【親子遠足】発達が気になる子の親子遠足~あえて行かないのもあり~

今回のテーマは『発達が気になる子の親子遠足』についてです。

うちの息子は、自閉症+知的障害がありますが、一般園で3年間過ごしました。

その間、親子遠足は3回ありました。

慣れない場所、大勢の人。

発達に課題がある子の親子遠足は、親にとっても結構しんどい行事ではないでしょか?

私も大変でした。

親子遠足の前は、修業に出かけるような気分というか・・・

とても楽しみにできるような余裕はありませんでした。

そんな私の、親子遠足の経験をご紹介したいと思います。

【年少親子遠足】”参加させなければ!”という気持ちでいっぱいだった

幼稚園に入ってわりとすぐ、5月に年少の親子遠足がありました。

行先は、大型遊具を備えた広大な敷地の施設でした。

【スケジュール】

  • 園から大型バスに乗って→目的地(40分程バスに乗る)
  • 2時間程フリータイム
  • お弁当
  • 1時間半程フリータイム
  • バス→園

こんな感じだったと思います。

初めての親子遠足、というか、園に入って入学式以来、初めての大きな行事でした。

その頃の息子は・・・

言葉は単語がよくやく少し出るかな~くらいで、嫌なことがあるとパニックになって大泣き、大暴れすることも多く、お友達と遊ぶなんてぜんぜんできませんでした

近くにいる子を叩くこともあり、目が離せない状態でした。

親子遠足、正直、私、行きたくありませんでした。

だって、大変なのは目に見えてわかっていたので。

でも、幼稚園の行事だし、一発目から休むわけにはいかないだろうなぁ・・・

園は、『大型バスに乗る経験』や『お友達や家族の人と楽しく過ごす』ことが親子遠足の目的だと説明してくれました。

私も、息子にそういう経験をさせなくては・・・

私が嫌だからと言って逃げるように休むわけにはいかないという気持ちでした。

とはいえ、すべてみんなと同じように参加することは、時間も長く体力的にも厳しいだろうなと・・・

そこで、病院の先生、園の先生に、親子遠足の参加の仕方について相談をしました。

明確に答えを示してくれることはありませんでしたが、

本人が参加できる形を考えて参加してください。

「親御さんの判断にお任せします。」

みたいな返答でした。

本人が参加できる形・・・

まず、息子はバスに乗って出かけたことがありませんでした。

バスの中でパニックになるのは避けたかったので、ここは自家用車で行こうと決めました

息子に見通しを付けさせるため、親子遠足の3週間くらい前に、家族で目的地の下見に行きました。

この下見で、息子が好きな場所や、休憩できそうな場所、人がいなさそうな静かな場所などを確認しました。

そして、写真や動画を撮ってきて、遠足の数日前からその写真や動画を見せて遠足に行くことについて説明しました。

以前から、病院等でよく『成功体験で終わらせる』必要性について先生から聞いていました。

なので、今回も楽しい思い出で終わらせたいと思い・・・

息子にとって比較的ハードルが低い、『親子で一緒にお弁当を食べる』ことに重点を置き、参加もお弁当の前後の時間のみに短縮して参加しました。

何事も、良い経験で終わらせると次につながりやすいとのこと。

結果、短い時間の参加ではあったけれども、お友達と一緒にお弁当を食べることもでき、一部分でも参加したという満足感は得られました。

この結果を持って、年中の遠足につなげようという形で終わりました。

【年中親子遠足】あえて欠席を選択

年中の親子遠足の前は大変でした。

息子自身の精神的なコンディションが悪くて、園生活、家での生活、双方とも安定して送れていない状態でした。

とにかくよく手が出てしまうし、ちょっとのことで機嫌を損ねるし。

こういう時は、普段気にならないような些細な事まで気になってしまうようで、神経の過敏がさらに増している状態でした。

年中の遠足の目的地は、車で1時間程の動物園

家族で何度も訪れたことがある動物園なのですが、息子は年齢が増すごとに動物が苦手になっていて、私たちにとっては好ましくない場所でした。

ここでも、事前に下見に行ったですが、動物を見ないように足早に通り過ぎるだけ。

「こわいーっ😱」という感じでした。

犬にもおびえるくらいですからね。

唯一行けた場所が山の上にある広場だけでした。

下見をして、息子の反応もわかり、今回はどうしたものかと・・・

昨年と同じように、一部分でも参加したほうが良いのだろうか、とずいぶん悩みました。

参加に不安があることを、また病院、園に相談しました。

でも、精神科の先生は、安易に欠席させることは良くないと言うんですよね。

参加できる形で・・・と。

園も「欠席しても良いですよ。」とは言いません。

園の行事だし、みんなで楽しい思い出を作るようにするお仕事ですから。

立場的に言いにくいと思います。

同じように発達障害の子を持つママ友にも相談しましたが、誰も親子遠足を欠席した人がいなくて、「頑張って参加した。」「地獄のようだった。」という素敵な体験談を聞いて余計げんなりしてしまって😓

遠足の直前まで、昨年と同じように時間を短くして参加しようかなと思っていました。

それが息子のためでもあると思っていました。

出席することが、少しでも参加することが美徳とさえ思っていました。

でも、どうにもこうにも息子が安定しない。

困り果てて、病院でいつもお世話になっている臨床心理士の先生に緊急で電話をかけました。

そうしたら、心理の先生は即答してくれて。

そういう状況なら、無理に参加する必要はありません。休んで良いですよ。」と。

迷いなく、ハッキリと「休んでいい」と言ってくれたことがなんだかとてもうれしくて。

あぁ~休んでいいんだなぁ』と。

その一言に救われ、心の重荷が一機に降りたのを感じました。

信頼できる方からお墨付きをいただき、堂々と欠席することができました。

園では、「他にも病欠以外の理由で欠席の子がいるから大丈夫だよ。」と言われ、ほっとしたのを覚えています。

さて、心理の先生が「休んでいい」と言ってくれたのにはきちんとした理由がありました。

それは、今回のような状態で参加しても息子の良い経験にならなそうだから、ということ。

先程も書きましたが、成功体験が大切です。

今回の遠足は、息子の状態的にも行き先的にも辛いことが容易に想像できました。

良い体験で終えることができないことが9割方濃厚・・・

であるならば、あえて参加しなくても良いという結論でした。

結局、途中で雨が降ってきて、走行中のバスの中で行き先が急遽科学館に変更になり。

科学館・・・動物園よりももっと悲惨な状況になっていたかもしれないので、(狭い空間に大勢の人&急な予定の変更)欠席してよかったなぁと今でも思います。

【年長親子遠足】無理はしない、でも少しチャレンジ

年長の親子遠足の目的地は、年少の親子遠足で行ったのと同じ、遊具のある施設でした。

親子遠足が休日に設定されたこともあり、主人も参加が可能でした。

クラスのお友達、ママ友にも恵まれ、理解のある環境にも後押しされ、最後だし、少し頑張ってみよう❗という気持ちで参加しました。

いつものように下見も行い、市内を走るバスにも乗せてみました。

そして、みんなと同じように大型バスに乗って参加してみることにチャレンジしました。

保険として、主人には自家用車で来てもらい、万が一に備えました。

行きのバス内では、隣に大好きな女の子が乗ってくれて、息子もデレデレ。

しかし、途中から始まったゲームがうまくできず、息子がイライラしているのを必死に抑えて、私も”早く着いて~”という感じでした。

目的地の施設に着いてからは、息子に「一緒に遊ぼう!」と声をかけてくれるお友達がいて、最初少しだけ一緒に周りました。

滑り台を4人くらいでつながって滑ったり、揺れる遊具に2人でまたがったり。

そのうち、息子がマイワールドになっていったので、親子でのんびり参加した感じです。

丸1日長かったですが、周りが優しくて本当に助けられました。

ママ友たちが、「また会ったね~。」「お父さんも一緒でいいね。」と声をかけてくれました。

中には、話したことが全くない、正直同じ学年のママかもわからないような方から「息子さん、この前の運動会で本当によく頑張っていましたね❗」なんて話しかけられることもありました。

涙が出るほどうれしかったです😭

お昼のお弁当🍱

息子は人と距離が近いと手が出ることが多々あるので、あえてみんなと距離を置いて、親子3人、みんなが見えるけれども少し離れた場所で食べました。

そうしたら、食べ終わった頃に、クラスのお友達が次々に自分のおやつを持ってこちらに遊びに来てくれて。

そのことも、すごーくうれしかったのを今でも忘れません☺

みんなと同じように最後まで参加した息子でしたが、帰りは「パパと帰る」とのことだったので、バスには乗らず自家用車で帰りました。

でも、参加して良かったと思える最高の親子遠足で締めくくることができました。

親子遠足、参加のポイントは3つ

我が家の経験をもとに、親子遠足に参加するポイントをまとめました。

ポイント①事前の下見は入念に。

親子遠足に行く前に、一度場所の下見をすることをおすすめします

(逆に、初めて行く場所の方が楽しめる、得意という子もおりますので、お子さんの特性に合わせてください。)

発達に課題がある子は、見通しが付かないことに強い不安を抱きます。

初めての場所が苦手だとか、見通しが付きにくい子には、直近に遠足の目的地に一緒に行って、楽しい経験を植え付けることができると強いと思います。

あくまでも、楽しい経験です。

そこで、つまらないとか、嫌な経験をすると、遠足に行った際に負の感情を抱きやすくなると思うので、そのあたりは注意が必要かと。

下見に行った際は、子どもがどんな場所を気に入ったのか、どんな場所が苦手だったのか、トイレの場所やクールダウンできる場所など、念入りに確認すると良いと思います。

下見をしておくと親にも余裕ができ、当日動きやすくなると思います。

ポイント②参加できる形に噛み砕いて参加する。

我が家が行ったように、子どもの状況に合わせて参加を検討するのも良いと思います。

自家用車で参加するとか、参加時間を短くするとか、その子が少しでも参加しやすくなるために工夫してみてください。

すべて、みんなと同じように参加しなければいけないわけではないと思いますので。

完全に欠席ではなく、一部分でも参加できることは、子どもにとっても親にとっても今後につながる経験として残ります。

どのように噛み砕くか迷った時は、園の先生とよく相談すると良いと思います。

ポイント③子どもにとって良い経験にならないと思うなら、欠席で良い。

最終手段ですけれども、欠席という手段はありです。

なんでも経験させるのが良いとは限らないんだと、私はこの時に学びました。

でも・・・親子遠足を欠席する理由が、親が嫌だから、行きたくないからは無しです。

あくまでも、基準は子どもに置いてください。

その親子遠足に参加することは、子どもの経験にとってプラスになるのか、そうでないのか、です。

運動会や発表会と違って、親子遠足や参観会って練習がありません。

練習した成果を発揮する場ではないですし。

みんなで達成感を味わうことを目的にした行事ではないです。

そういう意味では、親子遠足や参観会は、どうしても参加しなければならない行事ではないと思います。

なので、子どもにとって参加が辛い状況であれば、欠席という手段を視野に入れて良いと私は思います。

最後に

親子遠足・・・

この記事を書きながら昔を色々思い出しましたが、私、よく頑張ったなと思います(笑)

周りのお母さん方は、遊ぶ子どもを見守りながら優雅にレジャーシートに座って談笑しているのに、自分は子どもに付きっ切りで行動し、全然余裕がありません。

子どもが迷惑をかけないようにハラハラしながら見張らなければいけませんし、トイレに行くのも一苦労。

突飛な行動をする息子をみんなに見られ、アタフタ対応している私・・・この親子をみんなはどう見るのだろうか・・・

また別記事で書きたいと思いますが、参観会にしろ、運動会にしろ、発達に課題がある子の行事参加について、親は公開処刑されているような気分になります。

そのくらい、周りの子と違う、同じように行動できない我が子を見るのは辛いです。

私の場合、特に、年少・年中の頃は、周りが私たち親子についてあまり知らない状態だったのと、こちらも自意識過剰になっていたので、辛さが大きかったです。

そんな苦行のような?行事も、乗り越えると良い思い出になります。

小2になった今、ゴールデンウィークに年少&年長の親子遠足で行ったあの施設に親族で遊びに行きました。

幼稚園時代は、親が一緒に付き添わなければ滑り台1つ滑れませんでしたが、今は1人でも楽しめるし、周りの全く知らない子たちとも適切な距離を保ちながら仲良く遊べます。

以前は怖がって近寄ることもできなかった揺れる遊具にも楽しく乗れて、「次はあれをやりたい」と意思も示してくれるようになりました。

長い列になっている順番も守れますし、丸1日遊具で遊べる体力もつきました。

成長したなぁ~と感慨深かったです☺

今、親子遠足について真っ只中でお悩みの方、そのお気持ちお察しします。

辛いと思いますし、遠足に行かない選択ができればどんなに楽かと思う気持ちもわかります。

その子なりの参加の形がありますので、気負わず、頑張りすぎず・・・で良いのではないでしょうか。

何事も少しずつ経験させることはとても大切なことですが、今頑張らなくても、成長を待ってから取り組んでも遅くないことも多々あると思います。

子どものことを考え、あえて欠席する選択をしても良いと思います。