今回の記事は、前回書いた記事の続きになります。
この記事では、幼稚園の運動会、年長の時のお話をしたいと思います。
こんなこと言うとお叱りを受けるかもしれませんが、”幼稚園の運動会は年長のためにある”と言っても過言ではないくらい、息子の通っていた園では年長になると種目の難易度がググンとアップし、出番も増えます。
子どもだけで行う競技は、
①鼓隊
②組体操
③全員リレー
の3つです。
どれも学年全体で行う団体競技です。
練習は、年中の頃から時間をかけて取り組む種目もありましたが、それぞれ難易度が高くて苦労しました。
そんなハードルが高い運動会を、息子がどう乗り切ったかご紹介します。
目次
鼓隊、当日は大パニック!?
鼓隊・・・どの楽器をやろうか、前々から先生と相談しておりました。
大太鼓、小太鼓、ピアニカ、旗・・・色々ありましたが、息子は人数の1番多い小太鼓に決まりました。
幸いリズムはきちんと取れる子だったため、ちゃんと練習すればそれなりに形になるだろうと思っていました。
練習は動画を使って
まず、練習のお話から。
鼓隊でやる曲は、名探偵コナン&ルパン三世のテーマが入った曲です。
長さは5分くらい。
何パターンかあるリズムをメロディーに合わせて叩き分ける感じです。
その場で叩くだけではなく、途中前後に動く移動もあります。
さて、それぞれの楽器練習が始まりましたが、最初の肝心な時期に、息子は風邪で数日間欠席をしてしまい、練習に出遅れてしまいました。
ただでさえ、息子に教え込むのは大変だろうに・・・
私、焦りました。
みんなに遅れてしまう・・・
そこで取った手段は、動画の利用です。
息子は圧倒的に視覚優位です。
言葉で説明されるよりも見て覚えた方が得意で、さらに興味があることについては覚えが早い子でした。
なので、今回だけではなく、年少の時から園で動画を撮らせてもらうことがあり、朝の支度の手順などを覚えていました。
この度も、担任の先生にお願いして、先生が曲に合わせて小太鼓を叩いている様子をスマホで撮影させていただきました。
↓先生、今回も登場させてしまってすみません🙏
途中、楽譜が風で舞うハプニングがあったり、先生が間違えて首をかしげるシーンがあったのが面白かったようで、息子はすぐに興味を持ってくれて。
動画を2回見ただけで最初から最後まで叩けるようになりました。
こういうところはすごい👏
息子の能力に助けられました。
毎日、園から太鼓のバチを借りてきて、家で動画を見ながら練習を重ねました。
本番は・・・本当に何が起こるかわからない
鼓隊の演奏は、開会式の前、朝1番に行われました。
前日。
どの子も、鼓隊の衣装を家に持って帰り、朝は鼓隊の衣装で登園することになっておりました。
↓この衣装です。息子は当時、まだボタンを上手にはめることが難しく、時間をかけてやっとできるかな~という状態でした。
先生と迷ったんです。
息子の場合、家から着てくるべきか、園で着るべきか・・・
その頃の息子は、自我の芽生えで自分で何でもやらないと気が済まない発達段階にありました。
と同時に、みんなと一緒が良いという気持ちも芽生えてきておりました。
朝、年長だけ早く登園するので、みんな鼓隊の衣装を着ている中、息子だけ体操服だったら、息子は怒ってパニックになってしまうかもしれない・・・
そんな恐れから、みんなと同じように家から衣装を着ていく選択をしたのですが・・・・・
朝、案の定、衣装をうまく着ることができずに大パニック。
大泣き、大暴れ😭
↓このパニックの際に自分の顔をかじって、跡が付いてしまいました😭
朝、鼓隊の衣装で登園することは、絵カードを使って前々から息子に伝えていたので、それが嫌だったわけではないと思います。
園では、衣装を上からかぶせて、パニックにならないように先生が上手く着せてくれていたのですが、やり方を教えてもらったのに私が同じようにできていなかったのでしょうね。
この時は、もう運動会に行けないかもしれない・・・と半分諦めました😓
それでも、なんとか園まで行き、先生に引き渡して、後はお任せしました。
いざ、鼓隊が始まる、という頃。
みんな入場したのに、息子がいない。
やっぱりダメだったのかな・・・と諦めかけましたが、みんなに遅れること数分後。
副担任の先生と手をつないで、涙目の息子が登場。
曲が始まってしまえば、持ち直していつものように落ち着いて演奏ができました。
のっけから、ヒヤッヒヤでした😭
組体操は楽しくなるように仕向けた
運動会の競技の中で、”組体操”が1番大変でした。
練習は、年中くらいから徐々に始まったのかな?
長い練習期間を必要とする競技だったので、練習量も多かったのですが・・・
練習になかなか興味が持てなかった息子
最初の頃は、練習に対して辛そうにしていました。
先生に支えられ何とか形を作るというか。
自主性が感じられませんでした。
家での生活もストレスからか荒れ始め、園に行きたがらない気持ちも強くなって、組体操の影響かな?と感じることが多々ありました😰
副担任の先生が常に横についてくれて、ペアの子との相性も考えて色々試行錯誤が続きました。
接触の過敏がありましたので、お友達とぶつからないようにすごく配慮が必要でした。
組体操はただでさえ、体と体が接触しますからね。
その接触の仕方を間違えると、息子は相手に叩く蹴るが出ます😥
そんな状態でしたので、組体操は難しいことはわかっていました。
何とかその場にいられれば・・・
きちんと演技して欲しいとは思っていなかったのですが、お友達には迷惑をかけないよう、やるべきことはやろうと思いました。
園で取り組んだ組体操は、個人技→ペア→5人組→全体という具合に変化していくので、相手がいるんですよね。
息子とペアを組む子の親には、先生から事前にお話していただき、了承は得ておりましたが、
なんとか、5人組あたりまではなんとかお友達に迷惑にならないように仕上げたいと思っていました。
そして、何より、息子が楽しめるようになればいいな・・・と思っていました。
息子の興味を引くために試したのは、例のごとく動画を撮ること。
撮影した日は、息子は演技に入らず、私と一緒にみんなが組体操をやるのを見ていました。
練習なので、途中止まって確認するシーン等が度々含まれていました。
かえって息子の興味を引くかな?と思いましたが、こちらの思惑通りの興味を持ってくれず。
そうなると、動画も見てくれず・・・
次の手段として、その動画を元に演目内容を絵カードに起こしてみました。
↑こんな感じで、『ひこうき』『アザラシ』『トンネル』『おやこがめ』・・・とけっこうな量ですが、1つ1つの技を解説した絵カードを作りました。
息子の代わりに入ってくれた先生の顔の上に息子の顔写真をつけて、返事等の言葉、立つ等の動作もつけて。
これを見ながら説明しても、息子は興味なしのご様子。
頑張って作ったのにぃぃ😭
本番もいよいよ近くなり。
組体操の形がほぼできあがったと先生からお話があったのが、本番まで2週間を切ったあたりでした。
再度、息子が入った状態で動画を撮らせていただくことに。
そうしたら・・・ようやく興味を持ってくれました❗
自分が写っている動画を見てニヤニヤ。
そのうちに、毎日息子から「組体操やる」と誘いがあり、息子、私、主人、ときに姪っ子が入り、動画を見ながら家族組体操をやりました。
本番は・・・感動しました!
2週間前、練習の動画を撮った際には、技と技との間の少しの時間でも砂いじりをしたり、寝転がったりしていました。
技も、常に副担任の先生の補助が入り、誘導されてやっと形になっていました。
でも、本番では、息子は本当によく頑張りました。
10分弱の演技です。
指示は、先生が技の名前を読み上げるのと、太鼓がドンドンとなる音、それに後半から音楽が入りますが、それのみです。
返事のタイミング、立つタイミング等はすべて子どもたちが覚えて対応します。
落ちたら危ない所とか、人とぶつかる危険性がある時は先生が入ってくれましたが、あとはお友達とやり切りました。
↑1番手前、左が息子です。イヤーマフを付けている子です。
最後、退場する時に先生とハイタッチして帰ってきた息子は、良い顔をしていました☺
親の達成感も半端なかったです✨
全員リレー
全員リレーは、運動会の最後を締めくくる白熱した戦いです。
親も先生も子どもたちも熱くなる、大注目の競技でした。
息子、逃げ足は速いくせに競技になると競争意識が全くないので、ヘラヘラ走ります。
リレーでクラスにご迷惑をかけてしまうのではないか?ととても心配でした。
それに、運動会で3種目も頑張るのは大変かな・・・とも思っていたため、リレーは辞退しても良いかなと思っていました。
先生とたくさんお話しました。
一緒に支援学校に行くお友達もおりましたので、そのお母さん方とも相談し、頑張ってみんなで挑戦しようということになりました。
順番は、なるべく始めの方に課題がある子を固めて、先生が一緒に走ってくれる形を取りました。
リレーでの課題は、バトンの受け渡しとトラックに沿って走れるか・・・
それを説明するために、組体操の時のように絵カードを作りました。
リレーは絵カードでわりと納得してくれて。
本番は、息子は5番手で走りました。
走るまで先生におんぶして待っていて、走った後も抱っこで回収されましたが(笑)
なんとか無事走り切れた感じです。
↑赤いバトンを持っているのが息子です。
イヤーマフのカバーにしていた靴下の色を、ハチマキと同じ色に付け替え忘れたことが、未だに悔やまれますが😅頑張りました。
集大成として・・・
これまで、年少・年中と開会式から閉会式まですべて参加したことがなかったのですが、年長の運動会は、最後の集大成として最初から最後までいることにしました。
ただ、親子競技は息子の負担も考え、年長でも出場を辞めています。
組体操からリレーまでは空き時間が長く、また親子競技の間、年長さんがみんな出払ってしまうため、息抜きも込めて、その間のフリータイムは私と主人と一緒に園外に出て、お散歩したり、近くの小学校でブランコをしてリフレッシュの時間に当てました。
息子は年中くらいから、絵カードが意識できるようになったので、その日の予定や開会式・閉会式に至るまで、みっちり絵カードを作り備えました。
↓予定表は数日前から家の壁に貼って、折を見ては説明をしました。
こんなのが5枚程。
プリントアウトして、本番の予定が終わるごとに一緒に見て確認をしました。
運動会、朝はどうなることかと思って出発しましたが、終わった後は感無量でしたね。
私もできる限りのことをやり切った感があって、園での集大成にふさわしい運動会になりました。
最後に
閉会式が終わり、子どもたちは1度クラスに戻ります。
その時に保護者は待ち時間があったのですが、私のところに「息子君、がんばったね!」と声をかけてくれたママさんたちは1人や2人ではなかったです。
みんな見守ってくれていたことに、本当に感謝しかありませんでした。
園の先生、園に入ってくれている体操教室の先生、息子のクラスのお友達、ママさんたち・・・
みなさんに協力していただいたからこそ、得られた達成感でした✨
今でも、最高の思い出です。