【効果抜群!】”できない”が”できる”ようになる『ごほうび大作戦』

トークン・エコノミー・シムテムという言葉をご存じでしょうか?

トークン・システムとか、トークン・エコノミー法とか、単純にトークンとも呼ばれることもあります。

心理学用語です。

すごく簡単に言うと、『ごほうび』ですかね?

みなさんも子育てで自然とやっているかもしれませんが。

療育の場では、”できたらごほうび”ということを盛んにやります。

私は、息子が通っている発達専門病院で、ペアレントトレーニングを受けたのですが、ほめるとかごほうびとか、わかりやすいやり方で子どものできることを増やす方法を教わりました。

息子の病院が特に、行動分析学者の奥田健次先生の影響を強く受けている病院だったからか?

できた→ほめる+ごほうびがすごかったです。

そして、効果もすごかった👏

一時期、息子は自分で一歩も歩けない症状で苦しんだのですが、それを治したのもこのやり方です。

トークンとは

よく、スーパー等のポイントカードに例えられます。

たまったポイント⇒欲しい物に交換できるしくみです。

子どもに対しては、課題ができたり、約束を守れたりしたら、ポイントをあげます

このポイントは、シールでも良いし、点数でも良いです。

トークン表を作って、スタートからゴールまでシールを貼っていくとか、成果が子どもにわかりやすいと良いですね。

ポイントがたまったら、子どもの好きな物や活動(ごほうび)と交換できるようにします。

結果的に、子どもは課題をクリアすることで、ごほうびが手に入るというシステムです。

トークンの良いところ

私がペアレントトレーニングで教わった時は・・・

①目標を持たせることができる。

②目標を達成するまで、好きな物や活動を我慢する練習ができる。

→自分をコントロールする練習にもなるそうです。

③将来就労した時に、給料のしくみを理解しやすくなる。

→実際、ポイントをポイント明細書もつけて給料袋に入れる人もいるそうです。

トークンの良いところは、他にも色々あると思いますが、何といっても効果がすごいことです。

息子で実感していますが、ごほうびのパワーは絶大です。

長いことできなかったことも、ごほうがあるとすんなりできるようになってしまうことがあります。

療育に魔法とか、特効薬はないなんて聞いたことありますが、結構それに近いくらいの効果を上げる時だってありますよ。

実例:我が家の課題とごほうび

我が家の場合、これが今の息子の課題です。

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課題ができた頃に変えたり、追加したりするので、ホワイトボードに簡単に書いて本人に見える場所に置いてあります。

そして、ポイントに当たるものは、実際のお金を使っています。

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100均のコインケースを利用しています。

おもちゃのお金でも良かったのですが、実際のお金に慣れて欲しかったのでそうしています。

お金の計算にも役立っていますよ。

そして、ごほうびはこちら。

↓↓↓

お菓子が多いですが、風船なんかも置くときがあります。

コーナーを作って、ミニ駄菓子屋風にしています。

我が家では、息子の時間外おやつの要求が多くて困っていたこともあり、おやつはこのポイントで貯めたお金で買うようにルールを作りました。

そうしたら、おやつの量がすごく減りました❗

「今、30円しかないから、これ買えないや・・・」

そう言って、30円で買えるお菓子で我慢する姿もあります。

お金を稼ぐために、課題に自ら取り組む姿勢もあります。

また、おやつを交換できる時間を決めているので、ご飯前にお菓子を食べることも無くなりましたし、だらだら食べることもセーブすることができています。

良いことずくめです!

課題は、最初ボードを見せたり声かけをしたりして促しますが、そのうち習慣になってすんなりできるようになります。

そうしたら、課題を変えたり、課題をクリアした時の料金設定を変えたりしています。

もちろん、息子には事前に相談し了承を得ます。

大きな目標でなくて、簡単に実践できる目標設定にしているのもミソです。

実は、トークン、私は息子が幼稚園時代から度々挑戦してきました。

本来なら、課題をクリアしたら一定のポイントがたまるまで欲しい物と交換できないようにしたかったのですが・・・

ポイントをためて、後で使う方法を取り入れられる程、当時、息子の理解力や我慢が追いつかず・・・

結局、息子が幼稚園の時は、”ポイントをためる”まではいけませんでした。

そういう場合は、できたらすぐごほうびで大丈夫です。

その方が子どもにはわかりやすく、より効力を発揮する気がします。

小学生になり、だんだん我慢する、待てる力がついてきたので、日常の小さな課題はポイントをためる方法を取れるようになってきました。

ポイント制は、ごほうびを毎回準備しなくてもよくなるので、大人の負担が減るメリットもあります。

(補足)

息子は今でも、歯医者など、本人がすごく嫌なことをする際は、ポイント制のごほうびではなく、直後にごほうびをあげています。

事前に、本人の魅力的なごほうびを提示して、嫌なことでもやれるよう交渉します。

ごほうびを提示てし交渉する際、声掛けにコツがあります。

「歯医者に行ったら、○○を食べようね!」というように、やるべきことを先に提示することです。

「○○をあげるから歯医者に行って!」だと、○○がないと歯医者に行かなくなる恐れがあることから、声かけの順番に気を付けています。

トークンのコツ

ごほうび設定

効果をあげるために、ごほうびの設定で気を付けなければならない点があります。

①本人が欲しい物、喜ぶ物を →定期的に子どもの好きな物を見直す

②あまり高価でない物を

③普段あげていない物を →ポイントがたまる以外で手に入らないようにする

②ですが、ごほうびが高価な物(例えば、欲しがっている車のおもちゃ)だと、ごほうびが強すぎて、結果が目立ってしまいます。

課題をクリアするための努力や、周囲からの励まし、できた時にほめられたことがかすんでしまいます。

また、「おもちゃを買ってくれないとやらない。」と常に言うようになってしまうかもしれません。

なので、ここで用いるごほうびは、普段のおやつよりも少しランクアップ(子どもの中で)した物とかで良いです。

毎日のことなので、プチスペシャル感がでると良いですね。

子どもの”好き”を知る

ごほうび設定の手掛かりになる、”子どもの好きを知ること”が大切です。

これを知ることは、”ほめる”ことにもつながります。

課題ができたら、ごほうびを与えることが効果的ということは先程から申し上げていますが、だんだんと、物のごほうびがなくても、言葉かけやスキンシップ等でほめるだけでもできるようになります。

そして、何も働きかけなくてもできるようになっていきます。

”ほめる”については、また別記事で書くと思いますので、ここでは割愛します。

話を戻して。

子どもによって何が強いごほうびになるのか、はそれぞれ異なりますので、それを知る、できれば数多く知っていれば育児の強い味方になります。

例えば、物欲が無くて、くすぐりや追いかけっこの方がごほうびになる子もいます。

電車が好きな子ならば、電車を見に行けるとか、好きなDVDを見ることがモチベーションにつながる子もいます。

ごほうび=物ではないです。

食べ物のごほうびは1番手軽で、幼い頃は効力も強いですが、ずっと好きなお菓子が一定とは限りませんから、これが飽きたら次はこれという引き出しを多く持っておくと良いです。

ちなみに、我が家は、ごほうびのお菓子によって虫歯を作らせたので、そういうことにはご注意ください。

それを差し引いても、クリアして欲しい課題があったので、そこは・・・お家の判断にお任せします。

よく心理の先生に言われたのですが、『子どもは生もの』だということ。

常に変化するものだと思って、親の認識もその変化に合わせることが大切です。

導入方法

最初は、簡単な課題が良いです。

そして、すぐにポイントがたまってごほうびがゲットできるようにします。

例えば、『机を拭く=1ポイント』として、1ポイントで交換できるごほうびを用意します。

机を拭けば、すぐにごほうびが手に入るので、成果が出ると、子どももやる気を出します。

そして、ポイントがたまると、どんな良いことがあるか、子どもにわかりやすく提示します

我が家の駄菓子屋さんのように、常に見えやすくしておくと良いと思います。

ごほうびが物でない場合、紙に書いて貼っておくとか、外出なら行先の写真を貼るとか。

そして、ごほうびは子どもが選べるように選択肢をそろえておくと良いです。

我が家のように、ポイント数に応じてごほうびのランクが選べると、課題に取り組むモチベーションになりますよ。

だんだんと慣れてきたら、ごほうびと交換できる必要ポイント数を増やして行けるようになります。

実践での注意点

・ルールを貫いてください。

「今日は、特別にポイント無くてもサービスでごほうびあげちゃう。」とか、「今日はテストの点が悪かったから、目標の課題がクリアできてもポイントはなしだよ。」とか、親の気分でルールをコロコロ変えることはしないでください。

効果が薄れてしまいます。

まぁ・・・私もたまにやっちゃいますけどね・・・

・目標通りにできない時に、すでに与えたポイントを減点するのはやめてください。

また、ポイントを記録するためにカレンダーや表を用いている人は、できない時に×をつけるのもやめてください

子どものやる気を奪います。

・課題ができなかった時に責めないでください。

「どうして、できなかったの!」という言葉かけは良くありません。

「残念だったね。」「次頑張ろう。」と励ますことで、子どものやる気が続きます。

・課題は項目を絞った方が習得が早いです。

やってほしいことがたくさんあって、課題を山積みにするよりも、ある程度絞って、できたら課題を変えていく方が効果的です。

・課題に難易度をつけて、もらえるポイントにも差をつける。

本人にとって、簡単な課題と難しい課題にポイントの差をつけると良いと思います。

・ごほうびは子どもが選べるようにします。

先程も書きましたが、子どもが選択できるようごほうびの数を用意してください。

ポイントを与える際

課題ができたことをほめながら、ポイントを与えると良いです。

そして、私、よくやってしまうのですが、課題ができたのにポイントをあげ忘れてしまったら・・・

心理の先生いわく、”子どもが催促してこなかったら、ポイントをあげ忘れても大丈夫”だそうです。

子どもがそれに気が付いたら、「忘れてた。ごめんね~。」くらいの緩さでO.K.だとか。

まじめに、毎回キチキチとポイントをつけなくても大丈夫です。

我が家の場合、新しい課題を設定した時は、課題ができたら大げさにほめて、せっせとポイントをあげます。

そして、時折忘れるようになり、でも基本はポイントをあげるを継続します。

そして、何もあげなくてもできるようになります。

このようにしてフェードアウトしていけます。

息子には、「もうこの課題、できるからごほうびなしでいい?」と確認すると、たいてい「いいよ。」って言いますね。

新しい課題の方に目が行っているから。

ごほうびの代わりに、言葉でほめることは継続して行うことを忘れないようにしています。

そのうち、習慣になってたまーにほめるだけで良くなります。

”課題ができた→ごほうびは、いつまでもごほうびをあげ続けないといけなくならないか?”と疑問に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。

終われる日が来ます。

もし、長いこと来なかったら、課題が難しすぎるのかもしれませんので、見直しをすることをおすすめします。

最後に

トークンのごほうび作戦について、物でつるような感じでがして、好きではないという人がいます。

犬の訓練のようと揶揄する方もいます。

でも、ごほうび強し‼なのです。

子どものモチベーションが上がり、自分からやれるようになります。

子どもに達成感を持たせることもできます。

これで、子どもの”できる”が増えるのであれば、試して損はないですよ😉